「いい家」ブログ すみここち

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冬の住み心地イメージ動画、できました

冬の住み心地イメージ動画ができました。
(画像クリックでYouTubeへリンクします。)
体感ハウスご来場の前にぜひご覧になってください。
「涼温な家」西荒屋モデル、体感ご予約お待ちしております。

換気経路について

8月11日に発出された「富山アラート」は、本日解除となりました。 とは言え、依然予断は許しません。
室内においてはますます「換気」や「空気の質」に注目が集まるものと考えられます。

ここで、改めて私たち「いい家」をつくる会が推奨するセンターダクト式換気の特徴をご紹介したいと思います。
そもそも通常、換気計画は「家の中で最も空気が汚れているのはトイレや洗面所である」という前提から始まります。
トイレや洗面所は「ダーティーゾーン」と呼ばれ、ここにに排気口が設けられます。
一方、リビングや各居室は「クリーンゾーン」と呼ばれます。
排気に見合う外からの空気は、第三種換気であればリビングや各居室の外周部の壁に設けられた複数の給気口から入ってきます。
すると空気はクリーンゾーンからダーティーゾーンへと流れることとなり、これを「換気経路」と言います。

 
もしこの家に2人兄弟のお子さんがいて、お兄ちゃんがインフルエンザで学校を休んでいて、部屋で激しく咳をしたらどうなるでしょう。
吐き出されたウイルスは換気経路にのって、廊下、トイレと流れていきます。
そこに弟くんが帰宅したら…。
このような空気の流れの家では、家族が感染する可能性は高まると考えられます。

センターダクト式は、トイレ、洗面所にも排気口は設けますが、各居室にも排気口を設けます。
これまで常識と考えられたクリーンゾーンに、しかも家の四隅のほうに排気口を設けます。

室内の空気を汚すのは他でもない「人」だったわけです。
汚れた空気は他室へ拡散させるのではなく、その場で排気する。
家の中心部から外周部に向けて、常に空気が流れることで、家じゅうに新鮮空気を届けられるセンターダクト式の換気方法。
家の空気質がますます問われるこの時代、換気方法についてぜひご検討頂ければと思います。

全熱交換換気扇

私たちが「涼温な家」で使用している換気扇は「全熱交換型」の第1種換気扇です。
「全熱交換」はご存知でしょうか。
全熱とは、顕熱と潜熱です。
高校で物理を選択の方はご存知かと思いますが、簡単に言えば、顕熱とは温度で、潜熱とは湿度のことです。
全熱交換とは、この顕熱と潜熱(温度と湿度)を熱交換する、ということです。

「熱交換」はご存知でしょうか。
2つの物体が並んであって、両物体間に温度差があると、熱い物から冷たい物へと熱は移っていきます。
熱いお茶の入ったコップと、冷たい水の入ったコップを並べて置くと、しだいにお茶は冷めていき、水は温まっていきます。水とお茶が混ざったわけではなくても熱が移っていく、この現象が「熱交換」です。
この現象を利用した換気扇が「熱交換型換気扇」ということです。
換気扇の内部にある「熱交換素子」を給気と排気が通り抜けることで熱(温度と湿度)の受け渡しをするというものです。

以下は熱交換素子の実際と構造の模式図です。


 

さて、では「全熱交換」とわざわざ言うくらいですから、「全熱ではない」換気扇というものも存在するのだろうな、と思えてくるのですが、潜熱(湿度)は交換せずに顕熱(温度)だけ交換するタイプが「顕熱交換」型の換気扇です。
ですが、私たちが使用している換気扇のメーカー、パナソニックには顕熱交換型の機種はないそうです。
それは、わが国日本では顕熱交換型は必要ないとの考えからだということです。
例えば今のような梅雨の時期、室内は湿度が低く、室外は湿度が高いという状況下で、全熱交換であれば、湿度の高い外気と湿度が低い室内からの排気が換気扇の中ですれ違うことで、外気から排気に湿度が移り、自然と湿気が排出されることになります。
ですが、顕熱交換ですと、屋外の湿度の高い空気をそのまま室内に取り込むことになってしまいます。
また冬の時期は、全熱交換であれば、湿度を保っている室内の空気が排気されるときに、乾燥した外気とすれ違うことで湿度を回収することができるのですが、顕熱交換ですと湿度はどんどん排出し、屋外の乾燥した空気をどんどん室内に取り込んでしまうことになります。

こう見てきますと、日本の気候には全熱交換型の換気扇が相応しいことがお分かりいただけると思います。
これからの時代、冬暖かくて夏涼しい家をお求めになるのは必然かと思われますが、さらに一歩踏み込んで、24時間換気には何がいいのかをぜひご検討頂ければと思います。

体感ハウス、フィルターのメンテ実施

体感ハウス・百塚モデルのフィルターメンテを行いました。
 
 
メンテ前の状態。
フィルターボックスのフタは透明ですので、内部の汚れ具合がよく分かります。
この「見える」というのが重要です(普通は見えませんので。なぜならこの透明フタは「いい家」をつくる会オリジナルですので)。
 
 
フタを外すとこのような状態。

  
まず、中性能フィルターを取り出します。
手前にはフィルタレット(3M製)をかけています。
けっこう汚れています。。。
 
 
続いて袋フィルターを取り出します。
1ヶ月でこの程度の汚れです。

  
フィルタレットの汚れ具合。
左が1ヶ月使用後、右が新品です。
外の空気がいかに汚れているかがよく分かります。
 
 
メンテ完了。
すっきりしました。emoji

空気をきれいに保つ秘密(その3)

上質な換気は、その存在感を感じさせません。
いかにもそこで、ブンブンうなり音を上げて
「がんばって仕事しています!」ということでは困ります。
空気をきれいに保つ秘密(その3)は
「音が静かであること」です。

機械換気のもっとも安価な方法は
トイレや浴室、キッチンのレンジフードを24時間運転させて
利用する方法です。
ニオイや湿気が発生するこれらの室で、たいていの場合は何かしらの
排気型の換気扇が設置されることと思います。
これまで、これらは必要な時だけスイッチを入れて使われていました。
例えば、キッチンで調理すればレンジフードをONにする。
調理が終わればOFFにする。
これを、24時間換気に利用しよう!というのがそれです。
どっちみち設置する換気扇ですから、これを法が要求する24時間換気
に利用しようと考えるのは、コストダウンの観点からはとても有効
な考え方と思われます。

ですが、実際はどうでしょう?
例えば冬の雪が降りしきる寒い日に、家族でテレビを見ています。
「今日は特に冷えるねぇ」
「そうだねぇ。あれ?あのブーンって鳴ってるやつ、
あれのせいじゃないの?」
「とめちゃうか。テレビも聞こえにくいし…。」

こうなっては、せっかく高性能な、高断熱で高気密の家を建てた
としても、室内の空気がよくない家になってしまいます。。。

換気は、人知れず黙々と、しかし着実に仕事をしてくれるような
そんなシステムが理想的です。
(どこかのお父さんにもいらっしゃいそうです。*^-^*)
機械ばかりに頼ってもいけません。
間取りのプランニングも重要です。
音は、夜、静かになるとより感じやすくなります。
天井裏に設置する場合にも、できるだけ寝室の真上とならない
場所に計画する必要があります。
ハードとソフトと、よく吟味して選ぶことが重要ですね。

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