「いい家」ブログ すみここち

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センター式給気のメリット

お兄ちゃんが風邪をひいて休んでいて、治ったかなぁーと思われる頃に弟が熱を出す…。
こういうこと、ないでしょうか。
 
SA-SHEの家は、「新換気」が特に重要な特長です。
先に「換気のしくみ比較」として縦方向で見てみましたが、今回は平面的に見てみます。
 
一般的な3種換気は、外壁面にあけた穴「給気口」から新鮮空気を取り込み、
トイレや洗面所、キッチンなどの天井に設けた「排気口」から汚染空気を排出します。
給気口はクリーンゾーン(人が居る部屋(居室))に、排気口はダーティーゾーン(トイレなど)に
設置されることとなり、家の中では、クリーンゾーンからダーティーゾーンへという空気の流れが
できます。
 
一般的な1種換気は、3種換気の「給気口」が各室の天井面についている感じです。
これもクリーンゾーンからダーティーゾーンへ、という空気の流れができることになります。
 
空気の流れは
クリーンゾーン→ダーティーゾーンです。
 
3種換気も1種換気も、家の中で一定の空気の流れを作り出し、効率的に室内の換気する方法
としては画期的な方法であると認められます。
 
では、例えば…
このような家で、風邪をひいたお兄ちゃんが自分の部屋で寝ていたとします。
お兄ちゃんは、ゴホゴホと咳をします。
すると、そのウイルスは空気の流れに乗って子供室から廊下に流れ、トイレから排出されます。
健康な弟くんは、お兄ちゃんの部屋の隣りで寝ています。
彼は、朝起きれば廊下に出て、トイレに行きます。
このように生活をすれば、弟くんの感染する可能性は高いと考えられます。
 
さて「新換気」はどうでしょう。
給気は建物の中心部からされます。
排気は、3種や1種と同様、トイレや洗面もありますが、各室にもあります。
ここに、中心から各室へという空気の流れが作り出されます。

空気の流れは
中心→各室です。
 
汚れた空気は「その場所から直接排出」されることで、別の室への拡散を
小さくすることが可能となります。
これまで、人が居る居室をクリーンゾーンと位置付ける考え方が、
換気の考え方では常識でした。
ですが考え方を少し変えてみると、新しい発見もあるようですね。
(『だから「いい家」を建てる。』P.149あたりに詳しく書かれています。)

換気のしくみ比較

このところ、お問合せや体感ハウスご見学を多数いただいております。
先日ご見学された方からは
「すごくシンプル分かりやすい
構造は、シンプルで分かりやすいことが一番だ。」
と大変うれしいお言葉を頂きました。

いま一度、SA-SHEの家の心臓部ともなる新換気について、他の換気方法とも
比べて見てみたいと思います。kankihikaku.jpg








(図をクリックすると大きくなります。なお、図はあくまでモデルで、実際は少々異なります。)

まずは、一般的な3種換気との比較。
オレンジ色の排気の経路は良く似ています。
しかし、ミドリの給気がまったく異なります。
3種換気は、給気口という壁にあけた穴から外気を取り入れ、天井裏のダクトから引っ張られて
排気されます。
給気口にはスポンジ状のフィルターがついていて、時々これを掃除することになります。
室内側からはわりと手が届く位置にあり、メンテナンスは簡単です。
ただし、「熱交換」ができません。
熱交換できないということは、
例えば冬なら、せっかくの暖かい部屋に、冷たい外気を入れる、ということになってしまいます。

次に、一般的な1種換気との比較。
オレンジ色の排気経路はほぼ同じですが、ミドリの給気が少し異なります。
どちらも1台の換気扇本体で、給気と排気をしているところは同じです。
1台で給気と排気を行うことで「熱交換」が可能となります。
これで、3種換気の弱点だった省エネが改善されます。
ですが、一般的な1種換気は、どうにもダクトが多く、複雑な印象です。

ダクトは、実際はこんな感じです。
duct01.JPG








壁の内部や天井裏に取り付けられます。
ダクトの直径は10cm。
柱がたとえば4寸角なら12cmですから、壁の内部の空間は12cmですので、
そこを通る太さとして一般的には直径10cmとなります。
そしてこれは、「新築時」の写真です。
これが果たして、10年、20年後は一体どうなるんだろう…?

さて、10年後…はこうなります。duct02.jpg









いかがでしょうか。
実際こんな風になってしまいます。
仮に、排気側なら外に出す方ですからまだしも
給気側ですと、なんだかいつも汚れた空気を吸うかのような気がしてしまいます。
また、汚れたらせめて掃除でもできれば…
とも思うのですが、
先の写真のように、壁の中や天井裏をクネクネと曲げられて取り付けられた配管の内部は
とても掃除することはできないでしょう。

そんな点を、CS-HVSは改善しているということです。
まず、給気は大口径直線的
曲がるところが無いから汚れが溜まることも少ない。
万が一汚れたとしても、点検口があるので掃除も可能。

新換気「CS-HVS」は、その大口径で直線的な給気ダクトを建物の中心部に置くことで
いろいろなメリットが出てきます。
また改めてブログでご紹介してまいります。

センターシャフト設置しました

富山市内で工事中のお宅で、センターシャフトを設置しました。

センターシャフトは「SA-SHEの家」で最も特徴的な部分。
作業に当たる者は、去る5月に松井会長が来社した際に開催した勉強会
5月21日のブログでご紹介)で最前列に座って、その理論や設置方法を
学んだ者です。
さすがに松井会長の話を一番前で聞いていただけあって、
それは現場への熱意となって表れます。
穴のあけ方、シャフトの留め付け方、ダクトの廻し方など、細かい部分にも
気を配って作業をしてくれる、とても頼りになるオトコです。

さて、今回は3棟目の「SA-SHEの家」となりますが
前回までより大型の換気扇の採用により、シャフトの径も大きなものと
なりました。

FKcons03.jpg






納品の様子です。
内部にホコリが入らないようビニールで養生されています。

FKcons04.jpg









2階の設置状況

FKcons05.jpg









1階の設置状況

建物の中心部に設置され、2階屋根裏の換気扇本体から直線的に新鮮空気を給気します。

さて、今週末にはこの特徴的なセンターシャフトを持つ「SA-SHEの家」の
真夏の体感見学会を開催致します。
ぜひその実際をご見学におこしくださいませ。
また、工事中の現場見学も随時お承りいたします。
ホームページをご覧の皆様は、メールででもご相談ください。

窓はドレーキップがオススメ

「SA-SHEの家」の構成部材のひとつに「樹脂サッシ」があります。
 
樹脂はアルミよりも熱の通しにくさが1000倍も高いと言われ、断熱性能が高く欧米諸国では非常にポピュラーなサッシです。
バリエーションも引違いや開き窓などいろいろありますが、樹脂サッシにはアルミサッシにない特徴的なタイプのサッシがあります。
それは「ドレーキップ」と呼ばれるサッシです。
ドイツ語で、ドレーは回転、キップは倒れる、という意味。
日本語では「内開き内倒し窓」とも言ったりします。
 
 開閉の具合は以下のようになります。
dk01.jpgdk03.jpg
    
    
    
    
    
    
    
  
    
    
    
    
    
    
ハンドルを90度まわすと内開き。
さらにハンドルを90度まわすと内倒し。
見学会で初めてこの窓をご覧になられる方は、皆さん「おぉっ!」と驚かれます。
ハンドルひとつで2通りの開き方をするんですから面白いですよね。
 
外から見るとこんな感じ。
dk04.jpg
    
    
   
   
   
   
   
   
   
どうです?
なんか他の家と違う!っていう感じでしょ。
「うちは樹脂サッシだぞ!」って、ちょっと自慢気な感じ。
知る人ぞ知る、みたいな。
  
窓は、「引違い系」と「開き系」に大別されます。
目指す家づくりが「気密性能の高い家」だとすると、ハンドルでギシっと閉める開き系の窓の方
が有利です。
開き系の窓には、「外開き」や「滑り出し」といった窓もあり、「気密性能」は同等かと思われます。
しかし、「性能」だけでは窓は選べません。
見た目ももちろん大切ですが、やはり「使い方」の問題があります。
それにしても、なんでわざわざ室内側に開くドレーキップがオススメかと言いますと、意外と気付きにくいのですが、実は「網戸」に問題があると思います。
外開き窓の場合、網戸は窓の上の方に巻き取る「ロール網戸」(またはスライド網戸)となります。
 
例えば、窓を開けているとき、網戸は閉めている、という状況を考えます。
さてこの窓を閉めるときはどうなるか。
それは、「網戸を開けてから窓を閉める」ということになります。
すると、たとえば毎晩窓を閉めるとき、網戸に付いた小さな虫がいつもパラパラと家の中に入ってしまう…ということにはならないかと。
指をはじいてペンペンと虫を落とすのでしょうが、どうもちょっと…。
一方、ドレーキップの場合は、網戸は基本的に窓の外側にかかったまま。
網戸には触れずに窓の開閉ができる、という訳です。
 
外開きとドレーキップは、他にも少し使い方が異なるところがあります。
まずは雨。
例えば窓が開いているときに、雨が降ってきたらどうなるか。
ドレーキップですと少々の雨なら大丈夫ですが、外開きですと窓の外も内も濡れてしまいます。
また、雨がやんで窓を開けようとするとどうなるか。
外開きはあまり問題ないですが、ドレーキップは雨に濡れた窓が室内に入り込みますから、これは注意が必要です。
 
次に風。
窓が開いているときに、不意の突風が来たらどうなるか。
ドレーキップは風が窓に当たり、勢いが弱まった風が室内に入りますが、外開きは風が勢いよく室内に入りますし、窓自体も風に煽られてちょっと危ない感じです。
 
住み心地体感ハウスには、ドレーキップの窓がたくさん付いていますので、ぜひ現物を実際に触っていただいて、ご確認頂ければと思います。
また具体的なお打ち合わせが始まりますと図面が描かれてきますが、その図面に何気なく描かれている窓をぜひ担当者とご確認いただきながら、お話しを進めて頂ければと思います。

SA-SHEの家 その工法と私たちの思い

SA-SHEの家…。
一言で言えば、工法としては「外断熱して新換気する家」。
概念的には Surpass Amenity SOTODANNNETSU Healthy Ecology の家。
Surpass Amenity は「より優れた住み心地」。
「外断熱と新換気で、健康で、エコロジーな、より優れた住み心地の家」。
 
すごく的確に表現されています。
健康でエコロジーなんて、これからのモノづくりではまさに必須条件です。
 
でも、なんだかちょっと、カタいような。
 
家って、そもそもリラックスできる場であるべきはず。
なのに、なぜか作り手はついついカタい話をしてしまうような気がします。
それは、その作り手は、やっぱり職人気質だから。
自分の仕事に自信があるから、なんだと思います。
それはそれで悪いことは何もないのですが、
それにしても、もう少し肩肘張らずに、もうちょっとリラックスした家づくり。
家族のだれもが自然と集まるようなイメージ。
森に集う動物たちのイラストは、そんなイメージから発案しました。
 
私たちは、決して断熱や気密、換気の性能だけでお客様にご満足頂ける
ものとは考えておりません。お客様に、とにかく安心して、長く快適に
お住まい頂ける確かな工法として、家づくりに正直に、こだわって考えたら
やっぱりSA-SHEだった、ということに他なりません。
ですが、それでもやはり、家づくりのプロとして、SA-SHEをお勧めする
理由はございます。
そんな「ココは!」というところを、ブログでご紹介していきたいと思います。

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