「いい家」ブログ すみここち

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食洗機の選び方

食洗機(しょくせんき)。
正しくは「食器洗い機」。
現在は、食器を洗い終えた後に乾燥までする「食器洗い乾燥機」が主流です。
この食洗機、扉の開き方で大きく二つに分かれます。
ひとつは「プルオープン」で、もうひとつは「フロントオープン」。
近年、日本のメーカーは「プルオープン」に力が入っていて、「フロントオープン」はだいぶ少数派になりつつありますが、せっかくですので、それらの特徴をご紹介したいと思います。
 
まず、近年主流となっている「プルオープン」。
引出しのような形状から「引出し式」とも言われます。
最近はこの引出しが、以前よりも大きく引き出せるようになって「FULLオープン」と呼んでいるメーカーもあるようです。
さて、この引出し型の「プルオープン」。
なぜこれが主流となってきているのか?
その背景には、「安心」とか「らく」とかがあるように思います。
これは「フロントオープンと比べて」の比較論。
 
フロントオープンは、その扉を前へ大きく倒して開きます。
食器の残飯をシンクに捨て、時には水で軽く流し、食洗機へ入れようとするときに、フロントオープンですと、かなり距離感があって、食器の水や汁が床に落ちないだろうかという不安に駆られます。
プルオープンですと、この距離感が小さくて「安心」な感じがするようです。
また、フロントオープンは、食器を入れる際にかがみこむ動作が必要になりますが、プルオープンですと、立ったまま入れられて、「らく」な感じがするようです。
 
(↑近年主流のプルオープン)

そんな一見「とても便利!」に見えるプルオープンですが、実は世界的に見ると、プルオープンが主流なのは日本だけのようです。
欧米諸国では、食洗機はフロントオープンだけだそうです。
「さすがジャパニーズ、目の付け所が違う!」という評価もアリですが、なぜなんでしょう?
 
さて、ではフロントオープン派の意見はこうです。
まずは「たくさん入る」。
通常、食洗機のユニットは幅が45cm。
この幅の中に、プルオープンは「水が漏れない引出し」を設置するわけですから、どうしてもその引出し自体に有効寸法がとられ、内容量が減ってしまいます。
1回の食事でたくさんの食器を使われるご家庭で、プルオープン型をご採用の場合は、通常の45cm幅のワンサイズ上、60cm幅もご検討されるとよいかと思われます。
ですが、食洗機の幅を拡げますとその分、他が圧縮されます。
同じ45cm幅の中では、プルオープンよりもフロントオープンの方がたくさん入るということになります。
 
そして「食器の入れ方」の問題。
引出し型のプルオープンは、どうしても引出しの底の方から入れていきます。
下のほうに大きな皿を入れ、上にコップ類、はし・スプーンといった小物を入れるという使い方になります。
ここに「大きいものから小さいもの」と、順番に入れなければならないという使い方の配慮が必要となります。
フロントオープンは、開いた扉の上に内部のカゴを出せるので、入れる順番はわりと融通が利きます。
また逆に、入れた食器の「出し方」にも同じようなことが言えます。
プルオープンは、引き出しの上段の食器をどけないと下の食器が出せないのですが、フロントオープンですと、カゴの横からでも下の食器をとり出すことができます。

 (↑出し入れの順序を問わないフロントオープン)
  
そして食洗機にこだわる奥様方に時々ご相談いただくのが「ミーレ」の食洗機。
これはフロントオープンの代名詞みたいに言われるものですが、
とにかく他にないのが、「カトラリートレイ」と呼ばれる小物用のカゴ。
はしやスプーン、調理用の小道具なんかがずらっと並べられて、これは便利と思われます。
ただし、海外製品にはひとつ国内製品とおおきく違う点があります。
それは「乾燥機能がない」ことです。
日本の食洗機は「食器洗い乾燥機」なのに、海外では「食器洗い機」なんですね。
不思議ですね。
「乾燥がないと困るでしょ?」というところなのですが、海外では洗い終わった後は、その余熱で、扉を開けて乾燥させるというのが一般的です。

 (↑はしなど小物を並べられるカトラリートレイが特徴的なミーレ)
  
当社の「住み心地体感ハウス」では、ミーレの食洗機を設置しています。
ぜひこんなところもご覧になってくださいませ。

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