「いい家」ブログ すみここち

|HOME| 03<< 04/123456789101112131415161718192021222324252627282930>>05

センター式給気のメリット

お兄ちゃんが風邪をひいて休んでいて、治ったかなぁーと思われる頃に弟が熱を出す…。
こういうこと、ないでしょうか。
 
SA-SHEの家は、「新換気」が特に重要な特長です。
先に「換気のしくみ比較」として縦方向で見てみましたが、今回は平面的に見てみます。
 
一般的な3種換気は、外壁面にあけた穴「給気口」から新鮮空気を取り込み、
トイレや洗面所、キッチンなどの天井に設けた「排気口」から汚染空気を排出します。
給気口はクリーンゾーン(人が居る部屋(居室))に、排気口はダーティーゾーン(トイレなど)に
設置されることとなり、家の中では、クリーンゾーンからダーティーゾーンへという空気の流れが
できます。
 
一般的な1種換気は、3種換気の「給気口」が各室の天井面についている感じです。
これもクリーンゾーンからダーティーゾーンへ、という空気の流れができることになります。
 
空気の流れは
クリーンゾーン→ダーティーゾーンです。
 
3種換気も1種換気も、家の中で一定の空気の流れを作り出し、効率的に室内の換気する方法
としては画期的な方法であると認められます。
 
では、例えば…
このような家で、風邪をひいたお兄ちゃんが自分の部屋で寝ていたとします。
お兄ちゃんは、ゴホゴホと咳をします。
すると、そのウイルスは空気の流れに乗って子供室から廊下に流れ、トイレから排出されます。
健康な弟くんは、お兄ちゃんの部屋の隣りで寝ています。
彼は、朝起きれば廊下に出て、トイレに行きます。
このように生活をすれば、弟くんの感染する可能性は高いと考えられます。
 
さて「新換気」はどうでしょう。
給気は建物の中心部からされます。
排気は、3種や1種と同様、トイレや洗面もありますが、各室にもあります。
ここに、中心から各室へという空気の流れが作り出されます。

空気の流れは
中心→各室です。
 
汚れた空気は「その場所から直接排出」されることで、別の室への拡散を
小さくすることが可能となります。
これまで、人が居る居室をクリーンゾーンと位置付ける考え方が、
換気の考え方では常識でした。
ですが考え方を少し変えてみると、新しい発見もあるようですね。
(『だから「いい家」を建てる。』P.149あたりに詳しく書かれています。)

カレンダー

03 2024/04 05
1 2 3 4 5
7 8 9 10 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30

プロフィール

HN:北川 剛
HP:北新建工

ブログ内検索

アーカイブ

アクセス解析