自然気化式加湿器
以前にもこのブログでご紹介いたしましたが
自然気化式の加湿器「ミスティーガーデン」。
器に水を入れて、紙状のフィルターを立てるだけ。
電気も使わず、フィルターが勝手に水を吸い上げて空気中に気化
させるというモノ。
とにかく簡単なのがイイです。
こんなふうに、ただ水を差すだけ。
観葉植物に水をやる感じ。
そして大きいものがこちら。
「ミスティツリー」。
水は上から注ぎます。
これ、センターダクト式のSA-SHEの家とは
またとても相性がいいと思います。
センターダクト前に置けば、24時間換気の風に常に
当たって加湿が促進され、その空気は部屋の隅々まで
行きわたります。
富山県内ではホームセンターなどで同じようなものが
売られていますし、ネットでもいろんなデザインの
ものが出ていますので、ぜひおためしを。
過乾燥のメカニズム
富山県内は先週まではわりと暖かでしたが、 昨日はグッと冷え込み
朝には雪も見られました。
いよいよ今年も暖房本格始動!
というところですが、やっぱり気になるのが過乾燥…。
「指の皮膚が割れちゃってねぇ(>_<)」なんていう奥様方のお声が
聞こえてきそうです。
さて今日はその「なぜ室内が乾燥状態になるのか?」を
少し「理屈で」見てみたいと思います。
皆さんは「湿り空気線図」をご存知でしょうか。
(↑グラフをクリックすると拡大されます)
高校で物理を学ばれた方ならご存知の方も多いでしょう。
横軸に温度、縦軸に絶対湿度があります。
相対湿度は右上がりの曲線です。
県内の今朝の気温は約5℃、 湿度は約90%でした。
湿り空気線図で見ると、①のところ。
まず横軸の温度で5℃の位置を見て、
そのまま上がって相対湿度90%との交点を見ます。
この空気、室内に入って、20℃に加温されるとしますと②の矢印。
なんと、湿度は35%になってしまいます。
「高気密高断熱住宅は乾燥しがちだ」とよく言われますが
これは物理現象でして、ごく当たり前のことなんです。
では、古い家であまり乾燥を感じないのはなぜなのでしょう?
それは、まずは「寒いから」だと考えられます。
もう一度、空気線図に戻ってみますと…
20℃35%のまま、仮に15℃まで戻ってみると、これだけで
湿度50%です。
次に、石油ストーブが考えられます。
これは、温かい空気を出しますが、同時に水分も出しています。
石油は、炭素(C)と水素(H)を含んでいます。
これが燃えると空気中の酸素と結びつき、
炭素は二酸化炭素(CO2)へ、水素は水(H2O)へ変化します。
新しい家では、とかくこの石油ストーブというものは
空気を汚すという理由で使わなくなってしまい、
新しい家で使われる暖房器具といえば、エアコン、床暖、蓄暖
といった、水蒸気を発生しない暖房器具ばかりなのでは
ないでしょうか。
加水される状況がないまま、温度だけが上がると
空気は乾いた状態になってくる、ということですね。
理屈を知って、加湿器とも上手に付き合っていきたいものです。
「いい家」をつくる会勉強会にて
松井代表からは、エコ住宅先進国として有名なイギリス、ドイツの事例紹介
がありました。
とにかく断熱性能は高く、窓においてはともすると4枚ガラスというものも
使われるような国。
多くがアルミ樹脂サッシを標準的に採用している我が国日本とは、住宅の
省エネに対する意識がケタ違いです。
しかし、こと「換気」においてはイギリスもドイツも意識が低いようです。
イギリスのある機関によって行われたアンケート調査では、1年以上
住んでいる居住者3000世帯のうち、換気扇のフィルターを管理している
お宅は5世帯しかなかった、とか。
イギリスでは室内の芳香剤が流行しているそうで、芳香剤の使い方が
上手な奥様こそが、素敵な奥様なんだとも。
いかに室内の空気環境がよくないか、ということを捉えた話題です。
松井代表がプレゼンした「センターダクト換気」方式に対しては、居住者
自らがフィルターを管理できることに、とても感心していたそうです。
世界に誇れる、このセンターダクト式の換気を備えた「いい家」を
ますます自信を持って、皆様にご提供して参ります。
ご来場ありがとうございました
涼温換気・SA-SHEの家 完成体感会へたくさんのご来場を頂き
誠にありがとうございました。
まだまだ冬も序の口ではありますが、特に初日は冷たい雨の降る中
その性能の一端をご体感頂くことができました。
各所、昼過ぎの温度計の様子です。
上段は外気温、下段は室温です。
玄関の様子。外気8.5度、室温21.4度。
リビングの様子。外気9.0度、室内22.9度。
(朝一は外は5度前後でしたが、室内はほぼ同じでした。
慌ただしくて写真がとれなかったのが残念です!(>_<))
小屋裏へ上がって、実際に設置された涼温ユニットを間近でご見学
いただき、フィルターの交換方法などたくさんの方にご説明させて
いただきました。
これから家を建てるなら、やっぱり断熱性能が高く、隙間風の
起きにくい家。
だったら換気が重要。だからダクトの汚れ対策を考える。
ごく当然でシンプルな発想なのに、いかにこのことに気が付かない
まま家づくりをすすめてしまう方が多いものか…と
いつも体感会を開催のときは思います。
私たちの声はまだまだ小さいかもしれませんが、本の精神に則り
少しでも多くの方に気づいていただけるよう活動を続けていきたい
ものと思います。
週末は「涼温な家」完成体感会へ
今週末の11月15日(土)、16日(日)は「涼温な家」(涼温換気・SA-SHEの家)
完成体感会へぜひお越しください。
会場の案内図など詳しくは以下です。
今回のお宅は『「つかず、離れず」な2世帯住宅』です。
外断熱と涼温換気システムにより、四季を通して開放的なお住まいを
実現できる一方、2世帯住宅にはそれぞれの世帯の住まい方もあります。
今回のお宅は、なんとなくつながりながらも、なんとなく分かれている…
そんな施主様の思いをプランに反映しました。
2世帯住宅というと、一般的には1階に親世帯、2階に子世帯という
「上下分離」のプランをイメージしやすいと思います。
このパターンは、それぞれの世帯を「しっかり分けたい」という場合には
適しやすいです。
ですが、上下階の音や気配の伝わり方には工夫が必要です。
また、来たるべき将来…親世帯が不在となった場合には、生活のしやすい
1階が空いてしまう、もしくは子世帯が1階へ下りるがこれまでとは勝手が
違ってしまう、といったことが問題となりやすいです。
できれば親世帯も子世帯も1階で計画したい…。
しかし、そうすると1階ばかりが大きな建物となって、建設コスト的には
不経済な計画となりやすい、といったことが挙げられます。
そこで今回のお宅では、親世帯、子世帯とも主室は1階で計画するが
普段利用頻度の低い和室を2階に計画する、というプランを考えました。
和室は、親世帯も子世帯も、来客の場合はここを客間として利用するため
できるだけお互いのスペースを干渉しない「来客動線」を考えました。
上下階移動の際に通過する階段からは、あえて子世帯の様子が垣間見える
ようにすることで、全く分離ではない、ゆるいつながりを意識しました。
親世帯、子世帯とも、大きな掃出し窓は中庭に面し、庭で遊ぶお子さんの
姿を通して、また親子間のコミュニケーションがはかられることをも期待
しています。
ぜひ実際の建物で、その住み心地をご体感下さい。
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