換気経路について
8月11日に発出された「富山アラート」は、本日解除となりました。 とは言え、依然予断は許しません。
室内においてはますます「換気」や「空気の質」に注目が集まるものと考えられます。
ここで、改めて私たち「いい家」をつくる会が推奨するセンターダクト式換気の特徴をご紹介したいと思います。
そもそも通常、換気計画は「家の中で最も空気が汚れているのはトイレや洗面所である」という前提から始まります。
トイレや洗面所は「ダーティーゾーン」と呼ばれ、ここにに排気口が設けられます。
一方、リビングや各居室は「クリーンゾーン」と呼ばれます。
排気に見合う外からの空気は、第三種換気であればリビングや各居室の外周部の壁に設けられた複数の給気口から入ってきます。
すると空気はクリーンゾーンからダーティーゾーンへと流れることとなり、これを「換気経路」と言います。
もしこの家に2人兄弟のお子さんがいて、お兄ちゃんがインフルエンザで学校を休んでいて、部屋で激しく咳をしたらどうなるでしょう。
吐き出されたウイルスは換気経路にのって、廊下、トイレと流れていきます。
そこに弟くんが帰宅したら…。
このような空気の流れの家では、家族が感染する可能性は高まると考えられます。
センターダクト式は、トイレ、洗面所にも排気口は設けますが、各居室にも排気口を設けます。
これまで常識と考えられたクリーンゾーンに、しかも家の四隅のほうに排気口を設けます。
室内の空気を汚すのは他でもない「人」だったわけです。
汚れた空気は他室へ拡散させるのではなく、その場で排気する。
家の中心部から外周部に向けて、常に空気が流れることで、家じゅうに新鮮空気を届けられるセンターダクト式の換気方法。
家の空気質がますます問われるこの時代、換気方法についてぜひご検討頂ければと思います。
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