準防火地域と樹脂サッシ
準防火地域と樹脂サッシの関係について、 これから土地をお求めの方の観点から少し見てみたいと思います。
新規に土地取得をお考えの方で、特に「まちなか」をお考えの方はその土地が防火関係の地域指定がなされているか?ということはとても重要な条件となり得ます。
防火の地域指定には、「防火地域」と「準防火地域」があります。
このうち、富山市で言えば「防火地域」はごく中心街だけですので、一戸建ての住宅用地としてあるとすれば、ほぼ「準防火地域か?」を 確認することになるかと思われます。
さて、この準防火地域ですが。
この地域内ですと、私たちが推奨している「樹脂サッシ」が使えない…
ということになる場合があります。
厳密に言いますと、「延焼のおそれのある部分」では使えない、ということです。
この「延焼のおそれのある部分」とは、隣地境界線又は前面道路中心線から1階は3m以下、2階以上の場合は5m以下の距離にある部分のことをいいます。
「じゃ、この距離以上離れれば樹脂サッシは普通に使えるんだね」
と、もちろんそういうことではありますが、なかなか「まちなか」と呼ばれる地域では、敷地の広さも限られたものであることが多く、境界線から3mも5mも空けるということは現実的には難しいですね。
結果、「ほぼ使えない」ということになる…ということです。
一部、樹脂サッシの防火対応品を発売しているメーカーもあるにはありますが、窓種やサイズが限定されるなど、注意が必要です。
特に、窓と言えば代表的な窓種は「引違い」というものですが、この引違いのサッシは防火対応となっていないのが大半です。
防火対応のサッシは、小窓の場合に多い外開き、すべり出し、あるいはFIX(はめころし)といった窓種です。
引違いについてはどうなるかというと、「窓シャッター」と組み合わせることで 防火対応としているものがほとんどです。
準防火地域内で家を建てる場合は、「窓にはシャッターが付く」という姿がイメージされてくるかと思います。
また、ガラスは基本的には「網入りガラス」となります。
網入りガラスは一般ガラスよりも厚さが厚く、ペアガラスとした場合はその厚さ分だけ空気層が薄くなり、断熱性能が低下するということも考えられます。
なお、シャッターで防火対応としている引違いサッシは、網入りガラスにはする必要はありません。シャッターで防火になりますので。
ですが、そもそも防火サッシというのはまちなかのように混み入った地域で、隣家から出火した際に火が移らないために設置するものです。
ということは、窓シャッターで防火するものは、隣家が火災の際にはその窓を一度あけて、窓シャッターを自分で閉めなければならない…ということになるはずです。
燃え盛る隣家を前に、このような行動がはたして本当にできるのか…。
そして、最も問題なのが価格です。
防火仕様のサッシは、通常品の2倍からそれ以上となってしまいます。
家1件でいうと、サッシ工事は約100万円くらいにはなりますが、防火仕様となるとこれが200万円以上にはなる、ということです。
土地を買う時点で、不動産屋さんがそこまで教えてくれるかというと、まぁちょっとそこまでは期待できないかと思われますので、「まちなか」をご検討の方はぜひご注意くださいませ。
新規に土地取得をお考えの方で、特に「まちなか」をお考えの方はその土地が防火関係の地域指定がなされているか?ということはとても重要な条件となり得ます。
防火の地域指定には、「防火地域」と「準防火地域」があります。
このうち、富山市で言えば「防火地域」はごく中心街だけですので、一戸建ての住宅用地としてあるとすれば、ほぼ「準防火地域か?」を 確認することになるかと思われます。
さて、この準防火地域ですが。
この地域内ですと、私たちが推奨している「樹脂サッシ」が使えない…
ということになる場合があります。
厳密に言いますと、「延焼のおそれのある部分」では使えない、ということです。
この「延焼のおそれのある部分」とは、隣地境界線又は前面道路中心線から1階は3m以下、2階以上の場合は5m以下の距離にある部分のことをいいます。
「じゃ、この距離以上離れれば樹脂サッシは普通に使えるんだね」
と、もちろんそういうことではありますが、なかなか「まちなか」と呼ばれる地域では、敷地の広さも限られたものであることが多く、境界線から3mも5mも空けるということは現実的には難しいですね。
結果、「ほぼ使えない」ということになる…ということです。
一部、樹脂サッシの防火対応品を発売しているメーカーもあるにはありますが、窓種やサイズが限定されるなど、注意が必要です。
特に、窓と言えば代表的な窓種は「引違い」というものですが、この引違いのサッシは防火対応となっていないのが大半です。
防火対応のサッシは、小窓の場合に多い外開き、すべり出し、あるいはFIX(はめころし)といった窓種です。
引違いについてはどうなるかというと、「窓シャッター」と組み合わせることで 防火対応としているものがほとんどです。
準防火地域内で家を建てる場合は、「窓にはシャッターが付く」という姿がイメージされてくるかと思います。
また、ガラスは基本的には「網入りガラス」となります。
網入りガラスは一般ガラスよりも厚さが厚く、ペアガラスとした場合はその厚さ分だけ空気層が薄くなり、断熱性能が低下するということも考えられます。
なお、シャッターで防火対応としている引違いサッシは、網入りガラスにはする必要はありません。シャッターで防火になりますので。
ですが、そもそも防火サッシというのはまちなかのように混み入った地域で、隣家から出火した際に火が移らないために設置するものです。
ということは、窓シャッターで防火するものは、隣家が火災の際にはその窓を一度あけて、窓シャッターを自分で閉めなければならない…ということになるはずです。
燃え盛る隣家を前に、このような行動がはたして本当にできるのか…。
そして、最も問題なのが価格です。
防火仕様のサッシは、通常品の2倍からそれ以上となってしまいます。
家1件でいうと、サッシ工事は約100万円くらいにはなりますが、防火仕様となるとこれが200万円以上にはなる、ということです。
土地を買う時点で、不動産屋さんがそこまで教えてくれるかというと、まぁちょっとそこまでは期待できないかと思われますので、「まちなか」をご検討の方はぜひご注意くださいませ。
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