林修先生講演会
「今でしょ!」でおなじみ、東進ハイスクールの林修先生。
日本生命さんの125周年記念で講演会がありました。
林先生が初めてテレビに出てきたのは2年前くらいでしたでしょうか。
深夜番組を見ていて流れてくるCMに
「いつやるか?今でしょ!」
と言われて、はたと「自分は何をやっているのだろう…」と
思ったものでした。
現代文の講師でありながら、本当は数学が好きだったという林先生。
だとすると数学の先生になるところじゃないの?と言いたくなる
ところですが、実は世の中はそうではないと言われます。
世の中の現象は縦軸と横軸のマトリックスで考えると分かりやすい。
縦軸には「できる」か「できない」か。
横軸には「やりたい・好き」か「やりたくない・嫌い」か。
そしてそれは、対象が社会人か学生かで全く変わってくると。
まずは社会人。
「仕事」を考えると、縦軸の「できる」か「できない」かしかない
と言われます。
仕事では「好き」か「嫌い」かは問題ではない、と。
その仕事が「好き」で、「できる」という人はそう多くはいなく
もしいたらそれはとても幸せなこと。
サッカーがとにかく好きで、ワールドカップに出られるような人は
とても幸せな人である。
しかし、現実はそう甘くはない。
仕事には満点しかない。
お金を払ってくれる人に対して責任をとれることが必要である。
その仕事が好きか嫌いかとか、やりがいがもてるとか、そんなことは
問題ではない。
いくらやりがいをもっていて、どれだけその教科が好きで
一生懸命教えようとされても、全然合格させてくれない先生に
親は子供を預けようとするだろうか。
そう考えた時に、自分は数学ではなくて、現代文だ!と考えた
のだそうです。
一方、学生に対してはどうか。
これは「好き」か「嫌い」かでいい、ということです。
「できる」か「できない」かはあまり問題ではなく、とにかく好きなこと
を一生懸命やることだと。
勉強が嫌いならばやらなくていいと言われます。
「先生、うちの子は勉強がどうも苦手で…なんとか効率のいい勉強法
ってないですか?」と言ってこられる親御さんがいらっしゃるが
勉強に効率なんてありません、ムダだらけです、と。
たまに、効率よく勉強するとして、とにかくこういう方法でやれ!
と言って、とにかく自分の方法を詰め込む勉強法をする先生がいる。
こういう先生に教えられる子は、確かにすぐに成績を出して
点数がのびて、いい大学に入れるかもしれない。
しかし、社会に出たらダメだ、と。
自分のやり方、解決方法を考えようとすることができない。
だから自分は、いろんな方法を示す。
教科書にアンダーラインを引くにしても、目一杯たくさん引いた場合、
できるだけ引かなかった場合、の両方を示し、さぁ皆さん、自分の必要だ
と思う方法で線を引いてください、という言い方をするのだそうです。
すると学生は、自分なりに考えてそれぞれに線を引き始める。
とにかく面白いと感じられれば、放っておいてもやると。
学生のころは、とにかく好きなこと、やりたいと思うことに打ち込むこと。
そして、自分のやり方、方法を自分の頭で考えることができるようになる
力を育てること。
社会人になれば、好きとか嫌いとかという感情論は横に置いて
とにかく責任のとれる仕事をやりなさい…。
日ごろはそれこそお客様の家づくりに寄せられる思いをただひたすらに
実現したいと思って仕事をさせて頂いてるつもりではありましたが
改めて厳しくもあり、また応援を頂いた思いがしたのと、
また家に帰れば子を育てる親でもあり、これからの将来に向けて
子供たちにどう接していくべきか、ということを再認識させて頂いた
とてもいい時間を頂きました。
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