しなやかな人間に~大塚監督
富山第一高校サッカー部の大塚一郎監督と言えば、もはや全国的にも
その名を知らない人はいないくらいでしょう。
今年の1月、第92回全国高校サッカー選手権大会で、見事優勝に導いた
世紀の大監督。
そんなスーパースターが今日、地元の四方小学校に来てくださいました。
小学校のPTAさんの「家庭教育学級」という企画の講師としておこし
頂きました。
監督は、どうやってこの偉業を達成したのか。
他校のチームは県外からもたくさんの優れた選手を入れて闘っている
というのに、富山第一高校はそのほとんどが地元の子供たち。
大塚監督は、地元の子供たちでも「やればできる!」ということを
真に証明してみせました。
TVの視聴率はなんと68%!
いかに富山県全体が応援していたかが見てとれます。
さて、さすがの名監督。
ただ練習をやっているというのではないのですね。当たり前ですが。
まずはTHIS IS TOMIICHI。これ、もはや超有名ですよね。
ひとつの目標に皆でタッチして試合に臨む。
小学校の正面に貼ってある校章にタッチして、毎日登校したら
成績も上がるかな?
そしてダイヤモンドナイン。勝つための9か条。
日本一になるために必要なことは何か?
これを子供たちで考える。子供たちを尊重し、自分で考えさせる。
答えは与えない。あくまで子供たちを主体的に。
ここで大塚監督からの突然の会場へのフリ。
「子供たちの皆さんは何が必要だと思いますか?」
みんな、そわそわし始めます。
そこに指名された某君。「協力!」
おぉ!いい回答ですね。君、いい選手になれるよ。
次、あなた!
すこしためらいながら「全力!」
おぉ!!これまたナイス回答。
柳町小学校出身の大塚監督は、突然、王貞治さんの話をされます。
かつて王さんが柳町小学校でお話しされたそうですが、そのときに
言われた言葉がこの「全力」ということだったそうな。
(王さんのお母さんって、富山の柳町のご出身なんですって、
私、今まで知りませんでした…^_^;ゞ)
だんだん講師と会場の距離が縮まってきます。
海外遠征、プロ2軍との試合、はたまた障害者の方との試合…。
足のないカール君。交通事故で両足をなくした少年。
でもサッカーが好きで、そのチームでは手でサッカーをしているという。
こういう場面にも実際に立ち会わせ、体感させることで心の指導も
しているのだそうです。
映画にもいろんな参考になる場面があり、子供たちとよく見るのだとか。
アル・パチーノのエニイ・ギブン・サンデー。
アメフトを題材にした映画ですが「1インチ」で勝負が分かれると。
スポーツばかりではない、勉強でもそうですよ。
今日、「ここまででいい」とやめてしまったら、明日の試験ではその
やり残したところから出題される、ということがよくあるんですよ。
最後のメッセージは「しなやかな人間になれ」と。
柳町小学校のご出身にかけてのことですが、とてもよく分かります。
四方小学校はどうしたら?というお声には「うーん、海だから
舟のようにかな」と。
また、手品もお好きだそうで、ちょっとした隠し芸でしたが、
子供たちはぎゅーっと監督のもとへ駆け寄っていました。
最後に手品のネタばらしをしてお開きに。
大塚監督様、お忙しいところこんな田舎の小さな学校にまでおこし頂き
気さくにお付き合い頂きまして大変ありがとうございました。
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