「いい家」ブログ すみここち

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客の好むものを売るな

一昨日、東京での「いい家」をつくる会セミナーに参加してきました。
いい家をつくる会の新年会ともなる今回。
毎回、とてもいい刺激をいただいてきます。
朝から県内はまたいつもの大雪に見舞われて、東京からの飛行機が
なかなか降りられず、「そう言えば去年もそうだったなぁ」と思いながら
1時間遅れで、なんとか出発…。

まず、マツミハウジングさんからの先進的な取組のプレゼン。
新換気がいかに室内の空気を換気しているかを実証する「レーザー可視化」。
特殊な光線を当てることで、室内のホコリの流れを「見える可」。
服をはたいたり、ちょっと布団に入ったりするだけで、室内にはたくさんの
ホコリがまうことを改めてよく理解し、新換気が確実に室内の換気を
果たしている様子が示されました。

このところ、換気の話しばかりとなって行きますが
一方では脈々と、これまでの技術の確認も行われています。
そのひとつに、「完全外断熱」工法で問題となりやすい「シロアリ」の対策。
京都大学さんとの共同研究の成果として、各種の断熱材の蝕害の動画が
披露されました。
そういえば、シロアリの勉強はそれなりにしているつもりではありましたが
実際にどんな食べ方をするのか、ということまでは不勉強でした。
強力なアゴで、グイッ、グイッと食い進んでいく様子は、とても衝撃的です。
一匹が食い破る筋道をつくると、とりまきの仲間がどんどん集まってきて
まるで、「疲れたらハイ交代っ」という規律正しい社会が構成されている
ようでもあり…。
いや、感心している場合ではありません。
「これにやられたら大変だ」ということを実感しました。

そして、会の会長の「客の好むものを売るな。客のためになるものを売れ。」
のはなし。
有名な松下幸之助の言葉ではありますが、なるほど、これらのプレゼンを
見るにつけても、「客のためになるもの」であることには違いないな、と
再確認できました。

客のためになるもの…。
今、家づくりの業界は、新しいキーワードとして「スマートハウス」が脚光を
浴びつつあります。
ですが、よく考えればスマートハウスを構成するパーツ類は言わば家電。
いずれ商品に、簡単にネットワークでつながるようなしくみが標準で搭載されて
販売されるようになることは、容易に考えられそうです。
それはもはや、家づくりとは関係がなく、個人でも簡単に無線LANに接続して
簡単にHEMSを構成できるような時代になってくることでしょう。
やはり、私たち工務店がまずやるべきことは、
お客様に安心してお住まいいただける、しっかりとした器づくりではないか。
これこそがお客様のためになる事ではないか。
そう確信して、また日々勉強を重ね、仕事に反映して行きたいと思います。

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