国交省、建替え最大50万円補助
一昨日、国土交通省は今年度の2次補正予算で措置予定の「住宅ストック循環支援事業」の概要を公表しました。
「ストック循環」なので、まずは(1)良質な既存住宅の購入、(2)エコリフォーム、となっておりますが、(3)に「エコ住宅への建替え」ということで出てきます。
制度についての詳しくは以下をご覧ください。
住宅ストック循環支援事業の実施について (10月18日更新)
これによると、耐震性のない住宅などを除却し、エコ住宅に建て替えをした場合、1戸あたり30万円(認定長期優良住宅やさらに省エネ性能の高い住宅の場合は1戸あたり40万円または50万円)を補助する、とあります。
また当社の仕様について、適合の具合を調べて参ります。
カーペットで咳が止まらなく…
今日はとても暑い日でしたですね。
さて、たまたまお伺いした過去のお客様のお宅で、今日こんなお話しがありました。
お客様は学校の校長先生でいらして、この春、新しい学校に移動されたところです。
すると移動先の学校で、喘息の症状が始まったとのことでした。
「校長室の床がカーペットなんですよ…」と。
しかし、なぜそれが喘息の原因だと分かるのですかね?とお訪ねすると、実は以前にもあったのだそうで。
以前の転任先の学校は、校長室も教室も、全てがカーペットだったそうです。
かつて、教室の床をカーペットにするのが流行った時期があり、その学校がまさにそれだった、と。
「現場の教師としては、使用勝手上、カーペットは好ましくないという声は上げているんですよ。でもなぜか、カーペットが好きな設計者さんがいるようですね。特に、図書室などはそうで、なぜそうなのか?と問うと、音の反響のことももちろんあるが、子供たちが寝そべって本を読むことができるように…とのことなんですって」
「寝そべって本を読む教育」というものにも議論がありそうなところですが。^_^;ゞ
それにしても、例えばトイレで履物を履き替えるかどうかも学校によってまちまちですし、図書室やラウンジのカーペットの上で内履きを脱ぐかどうかも学校によってそれぞれなのだそうです。
先生も私も、特段カーペットを全否定するものではありませんが、やはりそこには運用がついてまわり、特に学校という性質上も、難しい事態となっていることがあるように思われます。
学校の施設面に関しての運用上の問題としてはやはり、オープンスクール(教室の壁が可動間仕切りでつくられており、可変的な教育に対応できる学校)のことが挙げられますが、これも実際の教育の現場ではなかなか難しい事情もあるようです。
(私が大学時代に所属していたゼミでは、オープンスクールの研究が盛んに行われていましただけに、ちょっと耳の痛いお話しですが。。。)
現場の声に耳を傾け、理屈、思想、計画と現実とのギャップに真摯に向き合い、常に改善しようとする思いは忘れずにいたいものです。
ところでおうちのほうは、玄関ドアを開けたところからとても涼しくて、「今日みたいな日は帰ってくるとスッキリしますね」とのことでした。
温度差や空気質でストレスのないご自宅で、ゆっくりお身体をお休め頂きたいものです。
地震保険の「等地」について
この度の4月14日以降、連続して発生した熊本地震におきましてはまた多くの被害が出てしまいました。
被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
さて、家づくりにおいては耐震性能への意識がますます高まるなか、今後の備えとしての地震保険についても考えておくことは重要です。
ところがここ富山県においては、おかげさまで全国的に見ても地震は非常に少ない地域であり、人々の意識も低いというのが実情かと思われます。
そして、地震保険においても、以前から富山は保険料率が低い地域に指定されています。
地震保険の保険料は、地域によって「等地」という区分が設定されており、現在は以下のようになっています。
●1等地
岩手県、秋田県、山形県、栃木県、群馬県、富山県、石川県、福井県、鳥取県、島根県、山口県、福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、鹿児島県、長野県、滋賀県、岡山県、広島県
●2等地
福島県、北海道、青森県、宮城県、新潟県、岐阜県、京都県、兵庫県、奈良県、大分県、宮崎県、沖縄県、山梨県、香川県
●3等地
茨城県、埼玉県、大阪府、愛媛県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、三重県、和歌山県、徳島県、高知県
1等地が保険料率が低く、3等地が高いということになっています。
この等地区分によって、例えば年間の保険料でいうと1,000万円あたり1等地の富山は10,600円ですが、3等地の東京では32,600円※。(※木造の場合です。)富山は実に、東京の1/3の保険料でいい、ということになります。
また富山、石川、福井と北陸3県はまとまって1等地ですから、広範囲に渡って北陸は地震の起きる可能性が低い地域であると保険会社の方では見ていると言うことができると思います。
「なるほど、やはり富山は地震が起きる可能性は低いんだな、だったら地震保険はいらないかな…」となるのもよく分かるところです。
ですが…
よく見ると今回の大地震が起きた熊本県も同じく1等地でした。
この等地区分は、以前は過去の地震の発生頻度や被害状況から算出された地震の危険度に応じて区分されていましたが、2014年7月に見直しが行われ、今は「確率的地震動予測地図」(地震調査研究推進本部)に基づいて区分が決められているということです。要は、過去の実績ではなく、今後の予測に基づいて決めることになったということです。
ですが、皮肉にも熊本においては予測と反することになってしまった…(それもつい2年前に見直しがされたというのに…)ということが言えるかと思います。
ご参考にして頂ければ幸いです。
カレンダー
プロフィール
カテゴリー
最新記事
ブログ内検索
アーカイブ
アクセス解析